1981年6月、面積3630坪の大型店として開業。西武都市開発(後の西洋都市開発)による総合開発に連動する形で、所沢は出店したダイエーとの差別化を図った「質販店」と位置付けられた。
2023年現在は改装を経て普通のスーパーに落ち着いていたものの、西友の経営史において、「量販店」から「質販店」へという理念に沿った転換点として戦略的重要性を持った。
直近の改装は2020年に実施され、店内も築年数ほどの古さを感じない。むしろ昔の面影を見つけるのが難しいレベル。
立体駐車場に隣接する白い壁は、かつてドライブインシアターがあった頃の名残。閉店まで撤去されずに残っていた。
建物は長方形の構造で、非常階段を四隅に配置。階段を建物デザインに組み込んでるのは、同年代のセゾングループの商業施設に通ずるものがある(?)。
西友の中でも屈指の優良店であり、セゾングループの歴史の中でも重要な役割を果たしていたが、昨今の西友の経営方針の転換もあり再開発が決定。直近の改装から約3年での閉店となる。
敷地の規模と築年数を考えると、再開発も止むなしだが、改装から日が浅いだけに、もったいないと感じてしまう。
オープンから約42年間、西友とセゾングループの栄枯盛衰を見守ってきた小手指店も訪問日翌日の10月31日18時をもって一旦幕を閉じる。
さようなら。また会う日まで・・・
訪問日:2023年10月30日
前回のブログ投稿からだいぶ日が空いてしまいました…。またぼちぼち投稿再開していけたらなと思っています。
参考文献:由井常彦.セゾンの歴史 下巻 変革のダイナミズム.リブロポート.1991年