ダイエー赤羽店
2012年に旧店舗を建て替えて開業。開業当時ダイエーが志向していたSSM+MD業態での出店だった。
2015年にはフードスタイルストアの関東一号店としてリニューアルオープン。ボタニカルショップや家族連れ向けのカフェなど、様々な試みが行われた。
しかし、リニューアル当初3フロアあった直営売場は徐々に縮小し現在は1階のみ。普通の食品スーパーに落ち着いている。
現在ダイエーの直営売場は1階のみで食料品・日用消耗品のみを取扱。建物自体が横長の構造で、売り場も奥行きはあるが幅は狭い。
ダイエー系のベーカリーラ・ボンテが営業している。ダイエー自体はベーカリーに力を入れているもの、専門店の形で入居している形態はかなり珍しくなっている。
2階フロアはフードスタイルフロアと呼ばれ、ボタニカルショップなどが入っていたが、現在は直営売場は撤退。空白の吊り下げ看板などに面影が残るものの、アウトレットなどで床を埋めている状態。
3階も直営衣料などの売場があったが、現在は家電量販店や百均などの専門店が入居。
2階・3階の専門店は6月末での閉店が決定している(2階の床埋めに苦労しているのがよくわかる・・・)。
別館で営業していたイオンバイクは既に閉店していて、売りつくし会場として使われていた。
本館の1階で営業を続けているダイエーも、建て替えのため9月10日で一旦閉店し、別館に移転する。
本館は2012年の建て替えから10年弱しか経っていないが、数年前に本館はダイエーの持ち物ではなくなっており、おそらく現所有者の意向を受けての閉店なのではないだろうか。
赤羽周辺では、かつて「赤羽戦争」と呼ばれる熾烈な価格競争を繰り広げた西友も再開発のため5/2で閉店。ダイエーも別館に移転はするものの、売場は大幅に縮小されることになる。売上拡大のチャンスの逃すのは惜しい。
途中建て替えを挟みながら、およそ54年に渡り営業を続けてきたダイエー赤羽店。別館での営業を経てどのような形で帰ってくるのか期待です。
撮影日 2023年5月1日